5年以上も…なぜ長引く?原発の安全審査 規制委と電力各社、「活断層」巡り議論は平行線

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日本原子力発電の敦賀原発2号機=福井県敦賀市で2016年11月12日、本社ヘリから小関勉撮影
日本原子力発電の敦賀原発2号機=福井県敦賀市で2016年11月12日、本社ヘリから小関勉撮影

 原発の再稼働を巡り、原子力規制委員会による安全審査が長引いている。5年以上続く審査もあり、更田(ふけた)豊志委員長が6月の記者会見で「(状況によって)審査を凍結することもある」と懸念を示すほどだ。審査で電力各社に立ちはだかっているのは、活断層を巡る議論だ。2011年の東京電力福島第1原発事故前まで動いていた原発で、なぜ議論の決着に時間がかかっているのか。【荒木涼子】

審査資料の信用損なった計1100カ所超える誤記

 「真に科学的な観点から議論し、客観的なデータと根拠を明確にした上で結論を出すよう要求する」。13年、原子炉直下の活断層が指摘されている敦賀原発2号機(福井県敦賀市)の再稼働を目指す日本原子力発電(原電)は規制委に安全審査を申請する前に、そう主張していた。しかし、15年の申請から審査会合は迷走し、科学的な議論からほど遠い状況になっている。

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