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匿名の刃~SNS暴力考

「演出に従う。違反は賠償」 “一方的”誓約書で木村花さんに責任求めたテレビの体質とは

東京都港区台場にあるフジテレビ本社=望月麻紀撮影

 フジテレビの人気番組「テラスハウス」に出演し、ネット上で誹謗(ひぼう)中傷の末に急死した女子プロレス選手、木村花さん(22)に対し、制作側が「同意書兼誓約書」を課していた。演出を含む撮影方針に従わせ、従わずに制作に影響が出た場合には損害賠償を負わせるという内容。文書が木村さんにどんな影響を与えたのか。内容に問題はないのか。木村さんの母響子さん(43)や関係者の話をもとに考えた。【宇多川はるか、牧野宏美、五味香織/統合デジタル取材センター】

 花さんへの誹謗中傷が激化するきっかけとなったのは、出演者の一人がプロレスのコスチュームを誤って洗濯して使えなくなり、花さんが相手の帽子をはたいて強く抗議するシーン。花さんは生前、響子さんに「(相手を)ビンタしろとスタッフからあおられた。(プロレスラーなのに)ビンタはできないから帽子をはたいた」と打ち明けたという。

 花さんが友人らに送ったLINEにも、「自分の仕事道具壊されて…

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宇多川はるか

2007年入社。仙台支局で東日本大震災、横浜支局で相模原障害者施設殺傷事件を取材。2018年から統合デジタル取材センター。小児がん、保育、虐待など子どもを巡るテーマ、障害者福祉、性暴力、ハラスメントの問題を継続取材。

五味香織

1998年入社。岐阜支局、中部報道センター、東京社会部、くらし医療部などを経て2020年4月から統合デジタル取材センター。妊娠・出産や子育てをめぐる課題、「生きづらさ」を抱える人たちを中心に取材している。性同一性障害や性分化疾患の>人たちを追ったキャンペーン報道「境界を生きる」、不妊や不育、出生前診断をテーマにした長期連載「こうのとり追って」取材班(いずれも毎日新聞出版より書籍化)。

牧野宏美

2001年入社。広島支局、大阪社会部、東京社会部などを経て19年5月から統合デジタル取材センター。広島では平和報道、社会部では経済事件や裁判などを担当した。障害者や貧困の問題にも関心がある。温泉とミニシアター系の映画が好き。

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