「国家の安全」人権派続く抑圧 中国・弁護士拘束5年 「国民、好き勝手に逮捕」
毎日新聞
2020/7/9 19:43(最終更新 7/9 22:05)
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中国で人権派弁護士ら300人以上が一斉拘束された事件から、9日で5年を迎えた。現在も法治や言論の自由などを訴える弁護士や大学教授らに対する抑圧は続く。拘束後に4年6カ月の実刑判決を受け、4月に出所した北京の人権派弁護士、王全璋(おう・ぜんしょう)氏(44)は8日、インターネット上に手記を公開。「『国家の安全』の名の下、(司法当局が)法律の原則を公然と破壊している」と指摘した。
一斉拘束は2015年7月9日以降、全国で展開された。王氏らはそれまで、地方政府による強制立ち退きの被害者や、当局がカルトとして取り締まる気功集団「法輪功」信者の弁護などに取り組んでおり、「国家政権転覆」などの罪に問われた。
王氏は手記の中で、拘束後に「死んだほうがまし」なほどの過酷な尋問を受けたと明かし、「もしも、あなたが人権を守る道を歩み、権力機構に敵とみなされれば、一挙一動、生活…
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