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スポーツか、アートか 元フィギュア選手の町田樹さんが論考集を刊行

博士論文をまとめた「アーティスティックスポーツ研究序説」を出版した元フィギュアスケーターの町田樹さん=東京都千代田区で2020年6月26日、佐々木順一撮影

 テレビ放送では高視聴率を獲得し、オフシーズンにはいくつものアイスショーが多くの人でにぎわう。こうしたフィギュアスケート人気は、今後も自明なものなのか――。芸術的スポーツが持つ課題と可能性について多角的に研究した「アーティスティックスポーツ研究序説」(白水社・5500円)が刊行された。著者の元フィギュアスケーターで、慶応義塾大学や法政大学で非常勤講師を務める町田樹さんは「スポーツ文化のあり方について多くの方々と議論するきっかけにしてほしい」と語る。【高橋咲子】

新しい批評のあり方を提示

 著者はフィギュアスケートや新体操、アーティスティックスイミングなど音楽を使う身体運動を「アーティスティックスポーツ」と定義。スポーツ科学に軸足を置きつつ、経済学や芸術学、法学などの視点から多角的に論じた。ともすれば、散漫になりがちな手法だが、各章が有機的に連動することで一つの問いを投げかけている。

 著者は、フィギュアスケートでさえも「常に衰退のリスクが潜んでいる」と指摘する。つまり、アーティスティックスポーツという身体運動文化が将来にわたって発展し続けるためには何が必要か、という切実な問題意識が根底にあるのだ。

 アーティスティックスポーツのプログラムと著作権の関係、スケートリンクなど施設経営から見た産業構造、観客の消費行動など、それぞれ示唆に富んでいるが、白眉(はくび)は、フィギュアスケートのプロ…

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高橋咲子

2001年入社。初任地は鹿児島支局。福岡報道部、広島支局を経て、現在は東京本社学芸部。

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