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街と彫刻

UBEビエンナーレの60年/5 標的と人 子供たちに人気の作品 /山口

子供たちが遊ぶ作品「標的」

 <「3億円事件」が発生 1968(昭和43)年―69(昭和44)年>

 地面に空けられた円錐(すい)形の穴。均等に並んだ24枚のアルミニウムの板は一見パラボラアンテナの様でもある。

 標的と人は宇部の子供たちに人気の作品で、通称は蟻(あり)地獄。中に入ると、グルグルと走り回って遊ぶことができる。遠心力を使って走り続けるその姿は、さながら洗濯機のようだ。

 作品の円錐の形状は真上から見る、つまり上空から見るとダーツの的のように見える。制作された1969年当時は、ベトナム戦争が泥沼化した時代。作家は、ベトナムの戦場を泣きながら裸足で歩く、一枚の少女の報道写真に衝撃を受けた。日常的に空襲に怯(おび)える現地の子供と、遊具のような的の中で無邪気に遊ぶ日本の子供。この作品は、同じ地球の同じ空と地上の子供たちであるにもかかわらず、そこには大きな隔たりがあるこ…

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