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匿名の刃~SNS暴力考

中傷には告訴や訴訟で対抗 科学ライター・片瀬久美子さん 「誰かの役に立てば」

片瀬久美子さん=本人提供

 インターネット上で突然、知らない相手から誹謗(ひぼう)中傷された場合、どう対処すればいいのか。被害回復はできるのだろうか。北海道函館市のサイエンスライター、片瀬久美子さん(55)は、ツイッターで事実無根の書き込みをされ、刑事告訴や損害賠償請求訴訟を通して闘ってきた。ただ、投稿の削除は簡単にできず、相手を特定したり裁判で判決を得たりするまでには時間もお金もかかる。被害者にはいくつものハードルが立ちはだかる。【五味香織/統合デジタル取材センター】

 ――被害や裁判について経験を公表していますね。

 ◆これまで何人かを相手に法的対処をしてきました。刑事事件として有罪になったものもあれば、不起訴になったものの民事訴訟を起こし、名誉毀損(きそん)に当たるとして損害賠償が認められたケースもあります。私はもともと原発事故の風評被害やSTAP細胞などの研究不正問題やニセ科学について発信することが多かったのですが、2017年7月、ツイッターで森友学園や加計学園の問題について、「政府には説明責任がある」という投稿をしたら、それに反発した人たちからの投稿がたくさん来る状態になりました。その中に私に対し「淫売(いんばい)」や「研究不正をした」などの事実無根の投稿がありました。

 ――どう対応したのですか。

 ◆同じような内容の中傷が続いたので、ツイッター社に何度も「投稿ルールに違反しているのではないか」と通報しました。でも、いずれも「違反していない」と…

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五味香織

1998年入社。岐阜支局、中部報道センター、東京社会部、くらし医療部などを経て2020年4月から統合デジタル取材センター。妊娠・出産や子育てをめぐる課題、「生きづらさ」を抱える人たちを中心に取材している。性同一性障害や性分化疾患の>人たちを追ったキャンペーン報道「境界を生きる」、不妊や不育、出生前診断をテーマにした長期連載「こうのとり追って」取材班(いずれも毎日新聞出版より書籍化)。

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