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三浦雅士・評 『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』=カール・マルクス著、丘沢静也・訳

『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』

 (講談社学術文庫・924円)

 名著の新訳。平易で読みやすい。訳者はドイツ文学者として著名。マルクスのこの「情勢分析」は、シェイクスピア、バルザックらへの言及に満ちている。適任だ。

 マルクス34歳の作。1848年2月のパリ2月革命から、51年12月のルイ・ボナパルトのクーデタにいたるまでの政治的推移を、臨場感あふれる筆致で描き出し、それを自身の明晰(めいせき)な歴史観のもとに分析してゆく。

 「ヘーゲルはどこかで〔『歴史哲学講義』で〕、すべての世界史的な大事件や大人物はいわば二度あらわれる、と言っている。だが、こうつけ加えるのを忘れた。一度は悲劇として、もう一度は茶番(ファルス)として、と。ダントンのかわりにコシディエールが、ロベスピエールのかわりにルイ・ブランが、1793~95年のモンターニュ派のかわりに1848~51年のモンターニュ派が、伯父〔ナポレオン〕のかわりに甥(おい)〔ル…

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