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出版業界の疲弊と反比例するかのように、個人が営む特徴ある本屋が増えているが、「100年続ける」ことを目的に掲げる「双子のライオン堂」ほど、ユニークな主張をしている店はない。その店主が、創業から現在までの思いを赤裸々に綴(つづ)ったインサイドストーリーが『めんどくさい本屋 100年先まで続ける道』(竹田信弥著・本の種出版・1870円)である。
私自身もこの店の利用者であり、そうした関係のある著者の本を公開の場で紹介するのは内輪ボメのようで躊躇(ためら)われるが、それでも取り上げたい理由がある。それは私自身、本書を読んでようやくこの店になぜ「不思議さ」を感じるのか、納得がいったからだ。
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