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今週の本棚・著者に聞く

黒田夏子さん 『組曲 わすれこうじ』

 ◆黒田夏子(くろだ・なつこ)さん

 (新潮社・2090円)

 「受賞第一作は10年後になります」。2013年冬。史上最年長の75歳で芥川賞を受賞したときに話していた受賞後初の小説は、7年後の刊行になった。

 「初めの1年は気ぜわしかったのですが、その後は自分のペースで書いていればよかった。おかげさまで『abさんご』(受賞作)も売れて、人生で一番平和だったのではないでしょうか」。背筋を伸ばし、上品な銀髪。当時と変わらない印象で、この間を振り返った。

 折り紙やトランプ、絵はがき――。幼いころの記憶を手がかりに、立ち上がってくる17編の文章の連なり。人物は「五さい児」や「二代まえの血族」と表され、時間は「四万六千にち」などと単位をずらして使われる。老いや死が内在した記憶、時間の重なりが、切なくも温かい。当初から原稿用紙17枚の小説を17本と計画したという。複数の文芸誌に発表した作品を、発表順とは入れ替えて編成した。

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