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新型コロナウイルスの感染拡大が社会を揺るがしていた4月、阪神大震災(1995年)の記憶を伝えてきた3人の男性が相次いでこの世を去った。一人はもの言わぬ碑を記録し、一人は亡き息子の最期を語り継ぎ、一人は祈りの場を守り被災者に寄り添った。かけがえのない命を失いたくないとの普遍的なメッセージは震災にもコロナ禍にも共通する。3人が残した足跡をたどった。
自転車で全国の災害碑巡り 上西勇さん(92)
どこにでも“愛車”で現れ、碑について語り始めると止まらない。4月9日に亡くなった神戸市の上西勇さん(享年92)は、全国にある約1500もの災害関連の碑を訪ね、冊子にまとめた。阪神大震災の発生5日後、避難所にいた父を亡くした。趣味にしていた自転車に乗って99年から碑を巡り、卒寿を超えてもペダルをこぎ続けた。
「いかにも頑固じじいの男がさ、『こんな絵地図じゃ、現場に行けないだろう』って」。俳優の堀内正美さん(70)は、99年春に初めて会った上西さんのことをそう振り返る。堀内さんたちが同年1月に発行した…
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