メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

泥かぶる車椅子、漂う泥の臭い 宙に浮く線路 横転したバス…球磨・渡地区はいま 九州豪雨

[PR]

豪雨による球磨川(右)の氾濫で被害を受けた球磨村渡地区。中央左端は特別養護老人ホーム「千寿園」=熊本県球磨村で2020年7月10日午前9時35分、本社ヘリから

 熊本県南部を中心に深い爪痕を残した九州豪雨で、特別養護老人ホーム「千寿園」の入所者14人が死亡するなど多くの人が犠牲となった同県球磨(くま)村の渡地区。被害発生から8日たった12日、渡地区を記者が歩いた。

 花束が供えられた千寿園の玄関周辺には、泥をかぶった車椅子や袋に入ったままのおむつなどが散乱。入所者が使っていたとみられる季節の歌集や、簡単な計算問題の用紙などもあり、フェンスには高齢者の手押し車が引っかかっていた。隣接する渡小学校の校舎やグラウンドは濁流が運んだ泥で埋まっていた。

 地区内では多くの住宅が大破し、屋根の上に流木が積み重なった家も。泥の臭いと蒸し暑さの中、雨がやんだ合間に自宅に戻った住民が疲れた様子で片付けをしていた。JR肥薩線は枕木の下の砂利が押し流され、線路が宙に浮いた。球磨川に近い住宅街は特に損傷が激しく、路上ではマイクロバスが横転したまま。住民の生活に欠かせない生活道路だった橋は流され、橋脚だけが残っていた。

 地元の男性は「高齢の女性が首まで水につかりながら助けを求め、何とか救助された」と当時を振り返った。【樋口岳大、飯田憲】

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 安倍首相は誰に向けて語っていたのだろうか わずか16分間の会見を考える

  2. 首相また会見18分、質問二つで終了 追加受けず 帰省「一律自粛求めず」

  3. 首相会見に識者「政府の責任から逃げている」「質疑は『おまけ』という姿勢」

  4. 「崖暮らし」の子ヤギ 「ポニョ」と呼ばれ人気者に 救出作戦練る飼い主 千葉・佐倉

  5. ORICON NEWS ホリプロ、舞台『アクタージュ』の今後は「改めてご報告」 原作者が逮捕報道で事実確認中

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです