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火球の破片、千葉で発見 「習志野隕石」、学会へ登録申請へ

千葉県習志野市で見つかった火球の一部とみられる隕石。物差しの単位はミリ=国立科学博物館提供

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 2日午前2時32分ごろ、関東などの上空を西から東へ流れる「火球」(強く光る大きな流れ星)が目撃され、その破片とみられる隕石(いんせき)が千葉県習志野市で見つかった。国立科学博物館(東京都台東区)が13日、発表した。「習志野隕石」として、国際隕石学会に名称の登録を申請するという。

平塚市博物館学芸員の藤井大地さんが2020年7月2日に市内で撮影した火球。左から右に流れた=藤井さん提供

 科学博物館によると、火球が目撃されたのと同じ頃、習志野市の女性がマンション2階の自宅で「ガーン」という大きな音を聞いた。朝になって、女性が玄関前の共用廊下に石の破片があることを発見。4日にも、共用廊下の下にある中庭で二つ目の破片を見つけ、科学博物館が調べていた。

「SonotaCo Network」が推定した火球の軌道(黄色の線)。静岡などの観測地点から推計した=同グループ提供

 隕石に詳しい科学博物館の米田成一・理化学グループ長によると、破片はそれぞれ重さ63グラムと70グラム。二つは割れ目がきれいに合わさり、二つ合わせた時の幅は約5センチだった。いずれも放射性物質のマンガン52などが検出されたことから隕石と確認した。マンガン52は、宇宙空間で浴びた放射線「宇宙線」により生じ、放射能の強さが半分になるまでの時間「半減期」は約5・5日。他にも破片が別の場所に落下している可能性があるという。

「SonotaCo Network」が推定した火球の破片の落下地域=同グループ提供

 火球は目撃直後から、大きな光が映った動画や「爆発音が聞こえた」などの証言が会員制交流サイト(SNS)に投稿され、話題になった。アマチュア天文愛好家や大学の研究者によるグループ「SonotaCo Network」(ソノタコ ネットワーク)が各地に設置した流星の観測カメラの情報や撮影画像を分析して、軌道を推定。落下した可能性がある地域として、千葉県の習志野市や佐倉市などの辺りを示した上で、ウェブ上で隕石の発見情報などを求めていた。

 同グループは「メンバーはボランティアで毎晩の観測を続けている。今回は長年夢見ていた発見になり、大変励みになった。他の破片が推定した落下地域で見つかる可能性があり、住民は自宅の敷地内などを確認してほしい」としている。

 米田グループ長は「日本で火球の落下経路や落下地点が推定され、実際に隕石が見つかったケースは恐らく初めてで、有意義なデータが得られた。世界でも珍しい出来事だ。ウェブ上では、軌道からどの小惑星から来たのかの候補も挙がっているようだ」と話した。【三股智子】

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