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熊本派遣の高松市保健師感染 希望の避難者にPCR検査「精神的に二重の打撃」

避難所で検査を受ける熊本県球磨村の被災者=同県人吉市で2020年7月13日午後10時21分、城島勇人撮影

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 熊本県は13日、九州豪雨の被災地支援で高松市から派遣されていた30代の男性保健師1人が新型コロナウイルスに感染していたと発表した。症状はないが、県は同日夕から男性保健師が避難者の健康チェックなどをした避難所2カ所の拭き取り消毒をした。夜には希望した避難者のPCR検査のための検体を採取した。

 熊本県によると、男性保健師は8日から香川県職員2人と12日まで派遣され、熊本県球磨村からの避難所になっている市立第一中学校(同県人吉市、避難者約100人)と旧多良木高校(同県多良木町、約200人)で検温や聞き取りなどの健康チェックの他、「3密」を避けるためのパーティション設営など環境整備を担当していた。

 男性保健師の感染経路は不明。避難所では常にマスクを着け、熊本市内のホテルから連日通っていた。県によると、男性保健師の濃厚接触者は同時に派遣されていた香川県職員2人と、11日に交代した同県職員3人の計5人。男性保健師と一緒に派遣されていた2人はPCR検査で陰性が確認された。交代した3人は14日にレンタカーで香川県へ戻って検査を受ける。

 球磨村の松谷浩一村長は「支援活動をしている人も避難している人もしっかり対策をするのみだ。応援職員は必要なのでこちらから制限することはない」と話した。旧多良木高に避難している60代男性は「被災して避難所に来たのに見えない新型コロナの怖さもあり、精神的に二重の打撃を受けて苦しい」と話した。

 被災地には驚きが広がった。球磨村の担当者は「避難所には消毒液を用意し、避難者にはマスクの着用を呼びかけているが、今後動揺が広がらないか心配だ」。球磨村で被災して旧多良木高に避難している別の60代男性は「全く心配がなかったとは言わないが驚いている。持病を持っている人は特に心配だろう。避難所には段ボールの仕切りがあり、窓を開けて換気をするようにしている」と話した。

 人吉市内の中学校では13日、災害後初めて授業が再開したばかり。第一中では体育館が避難所になっており、志牟田靖教頭は「今日は体育館に生徒の出入りがなかったが、学校運営に影響が出る可能性があるので校長と相談して早急に対応したい」と語った。

 記者会見した熊本県の蒲島郁夫知事は「新型コロナウイルスの感染防止対策に万全を期している中、被災者の皆様にご心配をかけ申し訳ない」と謝罪し、今回の災害で開設した県内全避難所の感染防止対策をチェックすると述べた。【山本泰久、城島勇人、宮城裕也、杣谷健太、中里顕】

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