「恥ずかしいこと」 50年、誰にも話さず生きてきた 不妊手術国賠訴訟、16日に初弁論

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国に「責任をあいまいにせず、きちんと謝罪してほしい」と訴える朝倉典子さん=福岡市内で2020年7月9日午後9時50分、山口桂子撮影
国に「責任をあいまいにせず、きちんと謝罪してほしい」と訴える朝倉典子さん=福岡市内で2020年7月9日午後9時50分、山口桂子撮影

 旧優生保護法(1948~96年)下で不妊手術を強いられ、憲法が保障する幸福追求権などを侵害されたとして、共に聴覚障害のある福岡市の夫婦が国に計2000万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が16日、福岡地裁で開かれる。夫は結婚直前に何の説明もないまま不妊手術を受けさせられていた。手話で取材に応じた夫婦は「子を持つ夢さえ持てなかった。国がきちんと過ちを認めて謝罪してほしい」と訴えている。【山口桂子】

 朝倉彰さん(82、仮名)と典子さん(78、同)。彰さんは生まれながらのろう者で、典子さんは、1歳半の頃に耳の病で聴力を失った。2人は福岡県内の別々のろう学校に通っていた高等部の頃、九州内のろう学校の生徒が集まる卓球大会で知り合い、卒業後、交際に発展。共に洋裁の仕事に就いた2人は67年10月に結婚した。

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