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断続的な雨、進まぬ復旧 岐阜豪雨から1週間 被害ない下呂温泉でキャンセルも

雨が降り続け崩落が止まらない道路=岐阜県高山市丹生川町駄吉で2020年7月14日午前10時51分、大竹禎之撮影

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 大雨特別警報が発令され、飛驒川の氾濫も起きた岐阜県の豪雨は、15日で発生から1週間を迎えた。梅雨前線の停滞により雨が降り続き、県内の被災地では復旧作業が難航。土砂災害への警戒から一部の世帯はいまだに避難生活を余儀なくされ、寸断された国道は復旧のめどが立っていない。

 氾濫した飛驒川の支流から近く、土砂崩れが相次いだ同県下呂市小坂町は、14日も断続的に強い雨に見舞われた。中島きみ子さん(62)は8日に自宅や倉庫が浸水。今も車庫には大量の土砂があふれ、車も埋まったままだ。「雨がやまないと乾燥もできない。片付けまで手が回らない」と声を落とした。

 隣接する高山市でも復旧作業が続く。市街地と平湯温泉方面を結ぶ国道158号では土石流や土砂崩れが発生したが、片側交互通行にするなどして昼間のみ通行が可能に。だが復旧にあたる作業員は「山から今も多くの水が出ている。早く雨がやんでほしい」と更なる土砂災害を心配する。

 観光への打撃も深刻だ。下呂温泉(下呂市)のホテルや旅館の多くは豪雨による浸水被害もなく、営業を続けているが、ある旅館では「川が怖い」などとして宿泊予約のキャンセルが相次いでいる。女性従業員は「観光客に来てもらうことが市内の復興にもつながる」と訴えた。

 下呂市内で唯一休校を続けている小坂小学校は、14日からの授業再開を目指していたが、大雨警報発令で休校を継続。町内の避難所に家族7人で避難する小学5年の石丸結月さん(10)は「早く学校が始まって皆と会いたかったので残念」と落胆した。自宅近くの谷で崩落の恐れがあり、8日以降避難所と自宅を行き来している。結月さんの母、香さん(35)は「バタバタとした1週間で、落ち着かなかった」と話した。

 一部が寸断された国道41号や鉄道の全面復旧のめどは立っていない。国土交通省高山国道事務所によると、国道41号は同市小坂町門坂付近が飛驒川の増水によって崩落。同事務所によると、降雨が続き川の水位が下がらず、復旧の見通しは立っていないという。JR高山線は、複数箇所で土砂流入や冠水し、岐阜県内の飛驒萩原―高山間で今も運転を見合わせている。JR東海の担当者は「復旧に相当な日数がかかる見込み」としている。【熊谷佐和子、大竹禎之、川瀬慎一朗】

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