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プロ野球、異例のシーズン 先発球数制限に日替わり打線… 12球団の目玉戦略は

開幕から「日替わりオーダー」を組み、スタートダッシュに成功した巨人の原監督(右)=神宮球場で2020年6月28日、喜屋武真之介撮影

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 6月19日にプロ野球が開幕してから3週間以上が過ぎた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で約3カ月遅れでスタートした今季、自主練習期間を経て難しい調整を強いられた選手たちは、例年より少ない120試合を過密日程で戦う。異例ずくめのシーズンとなった中、上々のスタートを切った球団が見せた戦略とは?

調整期間考慮し、先発の球数制限

 2カード目のオリックス6連戦で6連勝を飾ったロッテは、先発陣に配慮した早めの継投で白星を重ねた。開幕前に吉井投手コーチが「先発投手が長い回を投げるには調整期間が短い」と話していたように、継投策は予定通りのものだ。

 開幕ローテーション入りした6投手のうち、最初の登板では美馬が96球を投げたのを除けば、いずれも80球前後。救援陣の負担は大きくなったが、6月23日のオリックス戦(ゾゾ)後、井口監督は「先発は投げる度にイニングと球数が増える」と説明した。実際、2度目の登板から石川、種市は100球以上を投げ、美馬、小島も3度目の登板で100球超え。実戦を通じて先発陣のスタミナ面の不安は解消されつつある。

飛躍が期待されるロッテの種市。今季初登板から球数は85、105、108と徐々に増やし、130球を投げた4試合目で今季初勝利を挙げた=沖縄県石垣市の石垣市中央運動公園で2020年2月3日午前11時5分、田内隆弘撮影

日替わりオーダーでスタートダッシュ

 対戦が一巡するまで負け越しがなく、スタートダッシュに成功した巨人は、とにかくよく動く。不振の3番・丸に配慮した原監督が「風景が変わるのもいい」と2番・坂本と打順を入れ替えるなど、開幕15試合で打順も15通りの「日替わりオーダー」。吉川尚、増田大らが持ち味を発揮し合う二塁や、楽天から加入したウィーラーがいる外野では先発争いが激しさを増す。

 競争心をかき立てられた選手たちが引き締まったプレーを見せることで好循環を生む。原監督は「チームは生きている。目玉がギラギラしている人間を出すことが正しいと思う」と狙いを説明。7月上旬に雨天中止が続いたことで大型連戦が不可避となった勝負の秋に向け、選手層を厚くして終盤まで息切れすることなく戦い抜くことが大事なテーマとなる。

惜しみない中継ぎ投入で「短期決戦」仕様実践

 一戦必勝の姿勢を重視するのがDeNAのラミレス監督だ。「僅差の試合は勝ちきること」。試合数が削減された上、クライマックスシリーズが中止となったセ・リーグでは出遅れが致命的となるだけに、中継ぎを惜しみなく投入する「短期決戦」仕様の采配で勢いに乗ろうと試みる。

チーム最多の11試合に登板し、救援陣を支えるDeNAのパットン=沖縄県宜野湾市で2020年2月15日午前10時43分、細谷拓海撮影

 7月1日の巨人戦(東京ドーム)では先発・桜井が四回1死までに3失点し、早々と継投に踏み切った。新人・伊勢らリリーフ計5人をつぎ込んで逆転勝ち。出場選手登録枠が29人から31人に拡大された今季、指揮官は救援陣を交代で休ませながらフル回転させる方針で、勝ちパターンを担うパットン、三嶋、エスコバー、国吉は、早くも「イニングまたぎ」を果たした。「なんとか後ろについていき、首位に立つことが大事」とラミレス監督。言葉通りの総力戦で上位争いを続けている。【鈴木英世、角田直哉、細谷拓海】

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