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第103回全国高校野球選手権

第103回全国高校野球選手権大会(8月10~29日)の特集サイトです。

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特別な夏・高校野球県独自大会

/上 日高中津 プレーできる喜び胸に コロナで寮一時閉鎖、優勝目指す /和歌山

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練習後のミーテイングで整列し、話を聞く選手たち=和歌山県日高川町西原の日高中津野球部グラウンドで、橋本陵汰撮影
練習後のミーテイングで整列し、話を聞く選手たち=和歌山県日高川町西原の日高中津野球部グラウンドで、橋本陵汰撮影

 鉄骨2階建ての若鮎寮の玄関は閉ざされ、普段は選手たちの声があふれる廊下は薄暗く、人けが無くなった。

 1997年センバツに出場した日高中津(日高川町西原)。野球部員53人は全員、高校敷地内にある寮で生活をしている。その寮が、2月下旬から約3カ月間、閉鎖となった。新型コロナウイルスの感染防止のためだ。

 寮は練習以外の生活時間を共有するため、選手同士の意思疎通が深まる大切な場所だ。山本誠司監督は「夏に向けて気持ちを高めていたところだったので、環境が変わることによる選手の精神面への影響を心配した。特に3年生がモチベーションを維持できるかが不安だった」と振り返る。

 広岡啓太主将(3年)は、広川町の自宅に戻った。学校も休校となり、家族との時間が増えた一方、普段当たり前に横にいた仲間たちがいないことに、「違和感があった」と振り返る。無料通信アプリ「LINE(ライン)」で3年生同士で連絡を取り合ったが、直接会って話すことはできず、不安な日々が続いた。「野球をするためにここ(日高中津)に来た。早く寮に戻って仲間と野球がしたい」。焦燥感が募ったという。

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