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崩れる1国2制度・市民はいま

「黙ったら香港は香港でなくなる」 退学いとわず抗議の最前線に立つ16歳の覚悟

天安門事件で犠牲となった学生がかぶっていたヘルメットを見つめるメロディーさん=香港・九竜半島の天安門事件記念館で2020年6月26日、福岡静哉撮影

 香港国家安全維持法(国安法)が施行される4日前の6月26日昼。香港・九竜半島の「天安門事件記念館」を訪ねると、一人の少女が弾痕の残る赤いヘルメットを食い入るように見つめていた。1989年6月4日、北京で民主化を求める学生らが武力鎮圧された記憶を後世に伝えるための資料館。左後方から銃弾を受けたその持ち主は、死亡したという。

 陰りのある表情をした少女は「メロディー」と名乗った。16歳。進学高校で学び、流ちょうな英語を話す。「勉強をしているだけではだめだ」と言い「香港の自由を守るため、何ができるかを常に考えるのが学生の責任です」と話した。

 容疑者を中国本土に引き渡せるようにする「逃亡犯条例」改正案に反対するデモが2019年6月に本格化すると、メロディーさんも迷わず身を投じた。催涙弾や火炎瓶が飛び交う最前線に何度も立った。

 香港政府は同10月に「逃亡犯条例」改正案を撤回したが、抗議活動は11月にピークを迎えた。メロディーさ…

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