世界が評価した核爆発映像の作者 広島で挑む新たな反核表現とは
毎日新聞
2020/7/15 15:11(最終更新 7/15 16:57)
有料記事
3645文字
- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

米国が1945年7月16日に西部ニューメキシコ州で行った史上初の核実験「トリニティ」から、16日で75年を迎える。この初実験から広島、長崎への原爆投下を含む2000回を超える核爆発を、14分24秒の映像作品として発表し、世界で評価された日本人アーティストがいる。映像作家で学芸員の橋本公(いさお)さん(60)。広島を拠点に、被爆の実相を伝えるための新たな展示に挑戦する橋本さんの、これまでの歩みと現在地を取材した。【和田浩明/統合デジタル取材センター】
14分24秒に2000回超の核爆発 「作っていて怖くなった」核の狂気
「イサオ・ハシモト」の名を世界に知らしめたのが、橋本さんが武蔵野美大在学中の2003年に発表した映像作品「1945-1998」だ。核実験全面禁止条約機関(CTBTO)が、核の脅威への理解促進に「最も有効な一手段」と評し、現在も同機関のウェ…
この記事は有料記事です。
残り3264文字(全文3645文字)