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芥川賞に高山羽根子さん「首里の馬」と遠野遥さん「破局」

高山羽根子さん=Ⓒ新潮社

 第163回芥川・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が15日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、芥川賞に高山羽根子さん(45)の「首里の馬」(新潮3月号)と遠野遥さん(28)の「破局」(文芸夏季号)が選ばれた。高山さんは3回目、遠野さんは初の候補での受賞となった。

 高山さんは富山市生まれ。多摩美術大美術学部卒。2010年に作家デビュー。15年に日本SF大賞の最終候補、16年に「太陽の側の島」で林芙美子文学賞を受賞した。大学では日本画を専攻し、絵画と小説の二つの分野で創作活動を続けている。近年、芥川賞だけではなく各文学賞の候補に上り、受賞を決めた「首里の馬」は、今年の三島由紀夫賞にもノミネートされている。東京都在住。

 受賞作は、沖縄のある古ぼけた資料館でデータ整理をする女性、未名子が主人公。ネット回線を通じ、パソコンの画面越しに世界の人々にクイズを出題するという風変わりな仕事も持っている。ある日、未名子の前に沖縄在来の馬一頭が現れ、不思議な世界がさらに拡張していく。知識や小さな歴史の伝承、記録の大切さをテーマに置いた小説だ。

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