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コロナ禍に9兆円のリニアを建設する意味は… 静岡県の抵抗、揺らぐプロジェクト

静岡県庁でJR東海の金子慎社長(左)を出迎える川勝平太知事=静岡市葵区で2020年6月26日、古川幸奈撮影

 JR東海が運行するリニア中央新幹線(品川―名古屋間)の2027年開業に黄信号がともっている。ルートの一部がある静岡県から環境問題を理由に着工を拒まれ、打開策を見いだせない状況だ。背景には、JR東海と静岡県が抱える不和も垣間見える。新型コロナウイルスの感染拡大も逆風になりかねず、政府が3兆円の財政投融資を投入した「国家プロジェクト」が揺らいでいる。

 着工が遅れているのは、南アルプストンネル(全長25キロ)の静岡工区(8.9キロ)。品川―名古屋間(286キロ)の3%に過ぎない区間だが、静岡工区を含む同トンネルは、上にかぶさる山の高さが最大1400メートルという難工事が待ち受ける。工期は約7年5カ月かかるとされ、「27年の開業は難しい」(JR東海)状況だ。

 着工できないのは、許可権限を持つ静岡県が工事を認めないからだ。理由は、南アルプスを源流とする大井川の水問題。トンネル掘削…

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