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新宿の劇場クラスター「経緯明らかにして」 演劇関係者の声

シャッターが閉められたままの「新宿シアターモリエール」=東京都新宿区で2020年7月14日午後2時26分、南茂芽育撮影

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 「新宿シアターモリエール」で新型コロナウイルスの感染者が多数出ている問題について、東京都内の演劇関係者からは「経緯を明らかにしてほしい」などの声が上がった。

 東京都中野区に自前の拠点劇場(最大120席)を持つ「東京演劇集団風」を企画運営する俳優、柴崎美納さん(55)は「アイドルイベントに近い感じがするので、同じ演劇と見られることに戸惑う舞台関係者は多いのでは」と話す。来月、公演を予定していたが「安心して観劇してもらえる状況ではない」と延期を決めた。「今回の問題で俳優や観客の認識の甘さを指摘する声があるが、主催者が安全確保を徹底すべきだった」と指摘した。

 東京都新宿区の流山児★事務所は8月の公演について安全確保のため、予定していたよりも大きい劇場に変更した。感染対策を徹底し、俳優とスタッフ全員のPCR検査を実施する意向だ。事務所代表の流山児祥(りゅうざんじ・しょう)さん(72)は「検査は何度でもやりたいが負担が大きい。国や都にはライブイベントをする芸術・文化関係者の検査の補助を求めたい」。不安が拭いきれない場合、舞台をビニールシートで覆うことも考えるという。「劇場での上演が難しくなれば、演劇の原点に戻って野外で上演することもあるのではないか」と述べた。

 シアターモリエールを含む31劇場が加盟する「小劇場協議会」(同世田谷区)はホームページで、「(同劇場が)協議会のガイドラインに従った感染防止策を徹底・遵守(じゅんしゅ)していなかったことが判明した」と発表した。その上で、「加盟劇場の再発防止策を徹底する」としている。【田中博子】

全国公立文化施設協会の感染予防ガイドラインの主な内容

<施設管理者>

・ドアノブなど不特定多数の人が触れやすい場所の消毒

・換気は公演前後や休憩中、公演中も定期的に実施

・チケットもぎりの際はマスクと手袋を着用

・楽屋は常時換気の努力

<公演主催者>

・ハイタッチなど来場者と接触する演出は行わない

・座席は原則指定席、感染予防措置がとれる席配置に

・出待ちや面会の自粛を呼び掛け

・公演ごとに来場者の連絡先を把握するよう努力

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