メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

「中学聖日記」のデビューから2年 話題作への出演が続く岡田健史さん「死ぬまで進化したい」

NHKプレミアムの連続ドラマ「大江戸もののけ物語」に主演する俳優の岡田健史さん=東京都渋谷区で2020年6月9日、宮間俊樹撮影

 2年前、TBS系連続ドラマ「中学聖日記」でデビューし、いちずに教師に思いを寄せる生徒役で一躍注目を浴びた俳優の岡田健史(けんし)さん(21)。7月17日から始まったNHKBSプレミアムの連続ドラマ「大江戸もののけ物語」(金曜午後8時、全5話)で主役の寺子屋教師、新海一馬を演じ、初の時代劇に挑戦した。現在は放送中のTBS系連続ドラマ「MIU404」に出演。年内に映画4本の公開を控え、来年の大河ドラマ「青天を衝(つ)け」への出演も決まった。20代の目標を「英語を完璧にしたい」と語り、世界で活躍する俳優への憧れも打ち明ける。「死ぬ年に一番のピークを迎えられるように、毎年進化していきたい」。高校卒業後、この世界に飛び込んだ元球児の岡田さんを、演技に駆り立てるものは何なのか探った。【大澤瑞季】

 ――初めての時代劇ですが、苦労した点、楽しかった点はありますか?

 ◆初めて時代劇で、初めてのかつら、初めての和服。刀、所作を含めて時代劇の演技にはある程度、型があるので、一馬と一緒に学んでいけたらいいなと思って(現場に)入りました。撮影は、東映京都撮影所でやらせていただいた。皆さんすごく温かいスタッフの方ばかりで、一から丁寧に教えてくださって。一から学び始めるので、苦労がないわけはないので、その中で京都のスタッフの皆さんと一緒に、一馬として時代劇の所作とか、動きとかを得ていくのは、すごく楽しかったです。

 同時に、この「大江戸もののけ物語」は、妖怪が出てくるのが一つの大きなポイント。妖怪を実際に見たことがあるかといわれたら、皆さん首をかしげると思うんですよ。分からないし、昔の時代の人はこうだったと、いくら言われても、いまいちピンとこなくて。型にとらわれないことも大事にして、この撮影に僕は臨みました。

 ――演じる役の印象は?

 ◆リスペクトできる部分は、人をこんなにも信じられて、愛せる人って、めちゃくちゃ強いなと思いました。一馬は寺子屋の師匠をやっていて、子どもたちに学問を教えている。子どもたちには、個々の能力の差があるわけです。できない子がいても、「それが何?」って言えるくらい、一馬は(子どもたちを)見ているポイントが違う。勉強を教えている立場なのに「もっと大切な事があるだろ、みんな」と教えている。それをあの時代に、学問を教える立場としてできる。一馬の真骨頂は、ここだなと思って。だからこそ、周りの登場人物にいろいろな困難やトラブルが起きても、一生懸命立ち向かっていける。人ごとを自分の事のように感じられる一馬がすごく好きで、ここをぜひ自分のものにして、最後まで続けていきたいなと思っていた部分です。

 共感できなかったのは、僕はあまり驚かないっていうか、びびることはびびるんですけど、あそこまで「はあーー」とか言わないから、撮影が始まって間もない頃に、(妖怪の)天の邪鬼(あまのじゃく)と対面するシーンがあって、すごく苦労しました。共感できなかった分、それを僕に落とし込んで監督にOK出してもらう作業が、すごく難しかったなという印象があります。

 ――その天の邪鬼役の本郷奏多さんとは、どういうふうに関係を作っていかれましたか?

 ◆本郷さんとバディーという観点からすると、「お互いこういうふうにしよう」「こういうのがいいんじゃない?」とか、「本郷さんこれどう思いますか?」「岡田くん、こうだよね」っていう、やりとりは全くなかったです。僕がどんな質感(の演技)でぶつかっていっても、本郷さん全部受け止めてくれるし。そこに向かう僕次第だったので、本郷さんが全部支配してくれたなって感じですね。僕が分からないことが多すぎたので、とりあえずやってみよう、なりふり構わずぶつかってみようという立ち位置でいったので。

 ――主演としての意気込みは?

 ◆あまり主演とか、連ドラのこの位置、例えば民放のゴールデンタイムだからとかはないんです。もちろん、少なからずどこかで意気込みはあるんですけど、それよりも役として、どう演じなきゃいけないとか、ここ俺すごく難しい、今の自分にはできないなとか。毎回どんな役にもあるので、そればかり考えてしまいますね。頂いた役をどれだけ魅力的に広げることができるかということを一つのやりがい、目標にしているので、あまり主演だからということは考えていなかったです。

 ――芸能界を目指したきっかけを教えてください。

 ◆高校野球を引退した後に、高校の演劇部からやってみないかと言われて。当時、僕は野球部の特待生として高校に入ったけれど、まったく結果を残すことができず。副キャプテンもやっていましたが、僕たちの代には、何一つタイトルを取ることができなくて、母校史上最低と言っていいくらいの成績だったんです。そのことについて、申し訳なさ、情けないというか、恩返しをしたいなと思って。次の大学野球に行くまでの期間が空いていたので、「いいっすよ」と、それくらい軽い返事で始まったのがきっかけ。だんだんはまっていき、目指すようになりました。その時までありがたいことに、ずっと今の事務所からお誘いを受けてきたので、ここまで熱意をもって誘ってくれた事務所の方に、恩返しじゃないけど、一緒に頑張っていきたいなと思った。それがきっかけで、僕はここに立たせてもらっています。

 ――今回、寺子屋の先生役だが、自身はどんな生徒でしたか? また印象に残る先生はいましたか。

 ◆小学校の時、最初はすごく破天荒で全然先生の言うこと聞かないし。でも野球を経て、責任感というか、キャプテンもやり始めて、そこから真面目になったり。けんかもたくさんしたし、恋もいっぱいしたし、先輩から来いと言われたこともあります。親にもいっぱい怒られ、いっぱい寝て、いっぱい食べていました。一つ言えるのは野球が好きで、ずっとそれに向かって走り続けてました。

 高校の時、演劇部に誘ってくださった顧問の先生は、ちょうどその時に男性キャストがいなくて、「誰かいないかな」とずっと職員室でつぶやいていたらしいんですよ。そこに、校長先生が「こいつどうや」って言ったのがきっかけで、演劇部からスカウトを受けました。

 校長先生とは、ついこの前、連絡取り合って。こういうご時世で、部活の生徒たちが悔しい思いしているので、メッセージをくれないかと依頼を受けました。正直、僕もどういうふうに母校の監督や先生たちに声をかけていいか分からなかったのですが、(メッセージを)送らせてもらいました。いまだに、校長先生や顧問の先生と連絡を取り合っています。それぐらい、温かい人たちですね。

 ――校長先生が推した理由はなんだったのでしょう?

 ◆いや、分からないです。分からないけど、僕が大学も決まっていたので、(俳優になるため)それを蹴りたいというか、こういうふうになり…

この記事は有料記事です。

残り3044文字(全文5844文字)

大澤瑞季

2005年入社。初任地は広島支局。阪神支局、とうきょう支局、おおさか支局、くらし医療部を経て、東京学芸部。

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 民主活動家・周庭氏保釈される 黄之鋒氏らが出迎え 香港警察が10日に逮捕

  2. 家族で登山中に行方不明の小6男児を無事発見 新潟・上越

  3. 「#FreeAgnes」 日本からも周庭氏逮捕への抗議続々

  4. 首相あいさつ93%一致 広島と長崎、過去例とも類似 被爆者「ばかにしている」

  5. ORICON NEWS 舞台『アクタージュ act-age ~銀河鉄道の夜~』上演中止を発表 ヒロイン役オーディションも取り止め

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです