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没後200年・伊能忠敬を歩く

2018年は伊能忠敬が没して200年。ゆかりの地を記者が訪ねました。

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没後200年・伊能忠敬を歩く

/25 伊能研究けん引、渡辺一郎さん死去 忠敬の人生と重なり

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富岡八幡宮にある伊能忠敬像のわきに立つ在りし日の渡辺一郎さん
富岡八幡宮にある伊能忠敬像のわきに立つ在りし日の渡辺一郎さん

 6月も終わろうとするころ、悲しいニュースが入ってきた。近年の伊能忠敬研究をけん引してきた一人、渡辺一郎さんが同月28日、上部消化管出血のため亡くなった。90歳だった。最新技術で伊能図を現代によみがえらせる「令和の伊能大図をつくる会」を発足させたばかり。まだたくさんやりたいことがあったはず。渡辺さんを悼む。

 「忠敬(ちゅうけい)先生に生かされています」。2月にあった「令和の伊能大図をつくる会」の記者会見後、少し疲れた様子の渡辺さんに体調を尋ねると、こう返事が戻ってきた。やや声は小さかったものの、小柄な体をつえでしっかり支え、床に広げられた大図の試作に鋭い視線を投げかける姿を見て、新たなプロジェクトへの強い思いを感じた。

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