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第103回全国高校野球選手権

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球児たちの本音

/下 作新学院、宇都宮 甲子園なくとも全力 迷い断ち、強さ証明 /栃木

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チームメートに声をかける作新学院の鈴木主将=宇都宮市一の沢の同高で2020年7月3日午後5時43分、増田恵実撮影
チームメートに声をかける作新学院の鈴木主将=宇都宮市一の沢の同高で2020年7月3日午後5時43分、増田恵実撮影

 「『甲子園に出たい』という思い一つでやってきたが、野球だけでなく人間力も育んでもらった。今後に生かしたい」。夏の甲子園中止が決まった5月20日夕、ウェブ会議システムで報道陣の取材に応じた作新学院の中堅手、鈴木蓮主将(3年)は気丈に答えた。でも質問が途切れると、涙があふれた。

 取材後、鈴木主将のスマートフォンが鳴った。無料通信アプリ「LINE」の3年生部員のグループからだった。「明日からどうすればいいんだろう」「実感ないよね」。グループトークで互いの気持ちを打ち明けた。3年間一緒に厳しい練習を重ねてきた。すべては甲子園のためだった。折れそうになる気持ちを奮い立たせ、鈴木主将はみんなに言った。「もう一回がんばろう」

 作新は昨年、9年連続で甲子園に出場し、8強に進出した。鈴木主将は3回戦の岡山学芸館戦に出場し、八回2死二、三塁から2点適時三塁打を放った。塁上で聞いたアルプス席の大歓声は今も忘れられない。

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