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余録

政治の世界では楽観的な主張の方が…

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 政治の世界では楽観的な主張の方が選挙で圧倒的に有利とのデータが、過去の米大統領選の調査で示されている。書き言葉でも楽天的な言葉の方が大きな影響力のあることは、心理学者の研究でも裏付けられた▲「ポリアンナ効果」とは、その影響力の大きさをいう。日本でもアニメとなった少女ポリアンナは、何にでも「良かった」を探すことで人を幸せにする物語の主人公である。しかし、その名前には「症候群」という言葉がつくこともある▲「ポリアンナ症候群」とは楽観主義が過ぎての現実逃避を指す言葉という。さて、こちらのポリアンナ、いや「Go Toトラベル」につくのは症候群か、効果か。新型コロナが感染拡大する中の政府の旅行促進キャンペーンである▲個人の旅行代金を政府が助成し、コロナ禍にあえぐ観光業振興を図るこのキャンペーンである。それも8月からの開始日程を連休前に繰り上げたところでの首都圏や大阪の感染拡大だった。だが政府や経済団体は「予定通り」という▲政府の予想外だったのは、観光で潤うはずの地方の首長から批判や不安表明が相次いだことだろう。九州などの水害被災地が蚊帳(かや)の外となる理不尽(りふじん)もある。高齢者の多い地方の医療体制の不安を悲観論者の取り越し苦労といえるのか▲少なくとも全国一斉は避け、地域を限って段階的に広げるのが得策だろう「Go Toトラベル効果」だ。政治のポリアンナ症候群のさんたんたる始末は、米国やブラジルのコロナ対策の示す通りである。

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