現役ラグビー選手8人が起業 「二刀流」にトライ

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デュアルキャリアを目指し、競技と並行しながら活動を始めたラグビー選手たち=竹田祐将選手提供
デュアルキャリアを目指し、競技と並行しながら活動を始めたラグビー選手たち=竹田祐将選手提供

 デュアルキャリアという言葉を耳にした。競技を引退してから新しい仕事「セカンドキャリア」に進むのではなく、トップ選手として活動する早い時期から競技と仕事の両立を図る。スポーツ界で今、引退後を見据えた取り組みとして注目される中、ラグビーのトップリーグ(TL)などでプロとして活動する8選手が集団で起業した。第一線で活躍中の現役選手が、ピッチ外でトライする新たなビジネスを取材した。【長宗拓弥】

 新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛が続く5月、ラガーマン8人がオンライン会議システム「Zoom(ズーム)」で入念に打ち合わせを重ねていた。顧客との商談、ホームページ(HP)やネット交流サービス(SNS)の管理、提供する「商品」の中身――。最高のサービスを目指し、夢は膨らむ。だが、いくつもクリアすべき課題があった。法的な問題や著作権などの権利関係、体が資本の選手である以上はケガをするリスクも避けなければならない。法律を頭にたたき込み、所属チームへの説明を重ねた結果、ついに実現にこぎ着けた。

 活動を仕切るのは、三菱重工相模原のSO竹田祐将選手(27)。社員選手としてトヨタ自動車でプレーした後、2019年に三菱重工相模原に移籍してプロ選手となった。「現役選手が子どもたちとつながる場が少ないので、ラグビーを通して交流できる場を作りたいと思っていました。プロ選手として時間に余裕ができ、チャレンジしようと仲間に呼び掛けました」。竹田選手の考えに賛同し、三菱重工相模原、キヤノン、近鉄に所属する計8選手が集まった。

大半は30歳前後で引退

 企業スポーツの歴史があるラグビーは長年、社業に携わりながらプレーし、引退後は企業に残る「社員選手」が一般的だった。世界的にもアマ…

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