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アイヌとして

白老町に12日開業したウポポイは、文化の復興・発展の拠点として各地のアイヌも期待を寄せる。開業に刺激を受けながらも、その先にある社会的地位の向上をみつめ、権利の獲得や文化の担い手不足など、残された課題に向き合う各地の人々を訪ねた。

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アイヌとして

第1部・ウポポイに問う/上 葬送と遺骨 「一生かけ 信仰貫く」 「遺体は土に」3代で文化つなぐ /北海道

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いろりの前でアイヌの葬儀について話す葛野次雄さん=北海道新ひだか町静内で
いろりの前でアイヌの葬儀について話す葛野次雄さん=北海道新ひだか町静内で

 「飛行機 リクス・シンタ」「冷蔵庫 ヤウム・プ」。現代用語も含めた2000語以上のアイヌ語と日本語の対訳、祈りの言葉や世界観、儀礼の作法から笑いを誘うわい談まで、2002年に91歳で亡くなるまで書きためたノートは106冊に上る。書いたのは、アイヌ文化の伝承に多大な影響を残し、エカシ(長老)として尊敬された新ひだか町静内の葛野辰次郎さんだ。

 辰次郎さんの葬儀は、3日間にわたるアイヌプリ(アイヌ式)で営まれ、同町に土葬された。辰次郎さんの次男で静内アイヌ協会会長の葛野次雄さん(66)は「なんで今更土葬ですかと聞かれた」と苦笑いした。

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