「事件や事故に遭うケースがあるので、校則で禁止している」。東京都議会で、ある髪形を巡り、池川友一都議(共産)が質問。藤田裕司教育長の答弁がネット上で話題を呼んでいる。「ツーブロック」と呼ばれる髪形は一体どこが危険なのか?【山口朋辰/統合デジタル取材センター】
ツーブロックとは、サイドを刈り上げるなどして髪の濃淡が上下で分かれる髪形のこと。一部の都立高校の校則で禁止されており、池川都議が3月12日の都予算特別委員会で取り上げ、校則で禁止している理由について都教委側に尋ねた。質疑を1分14秒の動画にまとめ、7月13日にツイッター上で投稿すると、再生回数は4日間で588万回超となった。
主なやりとりの概要は以下だ。
池川都議「なぜだめなのかという生徒からの質問に対して、教師側はルール、校則で決まっているからの一点張りであった、との話がいくつも寄せられています。なぜツーブロックはだめなのでしょうか」
藤田教育長「外見等が原因で事件や事故に遭うケースなどがございますため、生徒を守る趣旨から、定めているものでございます」
池川都議「今の話は、ツーブロックにすると事件や事故に遭う可能性があると。率直に言って意味不明、驚きの答弁です。事件や事故に遭うというデータはあるんですか。しかもトラブルに遭ったら、あなたの髪形に問題がある、というメッセージが伝わりかねません。ツーブロックを校則で禁止するのは、社会の常識、時代の進展を踏まえたものとは言えないと思います。まさに学校の独自のルールになっていると考えます」
13日に投稿された池川都議のツイートは16日までに6万2000以上リツイートされ、さまざまな意見が上がった。
「事件事故に遭う可能性がある」との藤田教育長の答弁に対し、「ブラック校則だ」「ツーブロックにしたくらいで事件に遭うような街なら通学自体が危険なので、リモート授業をより推進した方が良さそう」など否定的な意見が多いが、なかには「学校は勉強と集団性を学ぶ所で、ツーブロックをして行く所ではない」など理解を示す声もあった。
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