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晴レルデ

大阪メルロー/15 育成30年 夢の途中

雨の中、傘をさすように膨らんだ果実の上で葉を広げる未知なる黒ブドウ=大阪府羽曳野市小ケ谷地区で2020年7月、高田具成撮影

 梅雨時のブドウ畑に立つ。無数の葉に落ちる雨が、心地よくリズムを刻む音が聞こえてくる。時折、鳥のさえずりが谷間にこだまする以外は静かそのものだ。「仲村わいん工房」(大阪府羽曳野市飛鳥)の醸造家、仲村現二さん(62)の父光夫さん(2003年に80歳で他界)が独自に交雑育種を繰り返し、残したルーツのわからない未知なる黒ブドウは、羽曳野市小ケ谷(こかたに)地区の畑で房を形作るまでに生育した。特徴の深紅のつるや葉が一面の緑の中で存在感を際立たせている。雨の中、広がる葉は、膨らみ出した果実を守ろうと傘をさすようにも映る。

 仲村さんは神経をすり減らしていた。雨の影響で、葉や花穂に白いかびを広がらせる「べと病」や葉に茶褐色や黒褐色の斑点を生じさせるなどの被害をもたらす「黒とう病」、熟果などに褐色の斑点を及ぼし、急速に果粒全体を腐敗させる「晩腐(おそぐされ)病」などを未然に防ぐことが不可欠なためだ。「正念場です。今年は湿度もあんまり上がっていないですし、なんとか乗り切れるんちゃいますかねえ。おてんとうさん次第ですけれど…

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