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今週の本棚

『ポップス大作戦』=武田花・著

『ポップス大作戦』

 (文藝春秋・1760円)

 公園の白いベンチのまわりにどっさり降り積もった椿(つばき)の落花は深紅。ちょっと淫靡(いんび)なネオン看板の文字はピンク。亡き父(武田泰淳)が昔ロシア土産にくれた、とぼけたヤギの人形は黄色。暴力的なほどの存在感をもつ色彩が主役の写真だ。著者がずっと発信してきたフォトエッセイの最新刊は、巣ごもり生活で鈍った目に活を入れてくれる。

 ふいに自分に飽きて、ふて寝して、カラー写真をやってみようと決めたという。思い立ったらすぐ実行だ。<モノクロ写真ばかり撮っていた私にとっては一大事。大作戦が始まったのだ><婆あの私はカラーのお陰で乙女になりました。現在、弱冠十二歳(のつもり)>。文章も写真に負けず元気だ。わたしはひそかに「天使文体」と呼んでいるが、幼児のごとく無邪気にみせて、しかしいかなる遠慮もない。懐には切れ味するどい刃物もある…

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