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「静岡県の了解を得られておらず、2027年中の開業は難しい」――。JR東海の金子慎社長は15日の記者会見で、リニア中央新幹線南アルプストンネル静岡工区の準備工事に言及した。金子社長はこれまでも品川―名古屋間の開業延期の恐れと、未着工の静岡工区の進捗(しんちょく)を結びつけて発言してきた。全国的には「静岡のせいで開業が遅れる」との「静岡悪者論」が幅を利かせている。しかし、県は「着工遅れの責任はJRにある」と真っ向から反論している。【山田英之】
「JR東海は県の専門部会委員の質問に十分に対応せず、計算の根拠である数値も示さず、分かりやすい資料を求めても応じないなど、真摯(しんし)とは言えず、対話が進まなかった」。川勝平太知事は6月の県議会で、協議の難航によって静岡工区に着工できない責任はJR側にあると指摘した。
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