いまだ解決せぬ「日本人の忘れもの」 残留日系人ら戦後75年の苦しみ 25日から公開

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フィリピン・ミンダナオ島で暮らす赤星ハツエさん。戦前は日本人学校へ通っていたという(Kプロジェクト提供)
フィリピン・ミンダナオ島で暮らす赤星ハツエさん。戦前は日本人学校へ通っていたという(Kプロジェクト提供)

 太平洋戦争により、幼くして海外に取り残され、戦後75年を迎える今も苦しみの中にいる人たちがいる。こうした「フィリピン残留日系人」の現状や、高齢になった中国残留孤児の日本での暮らしに迫ったドキュメンタリー映画「日本人の忘れもの フィリピンと中国の残留邦人」が25日から公開される。残留邦人に対する日本政府の戦後対応にも焦点を当てた小原浩靖監督は「国が残留邦人たちを守らなかった問題が今なお残る。解決に向けて社会が動くきっかけになれば」と語る。【山田奈緒】

 フィリピン残留日系人は、戦前に出稼ぎのためにフィリピンに渡った日本人男性と現地の女性の間に生まれた子どもたち。戦争が始まると父親が現地で日本軍に徴用されるなどしたために家族が離散。戦中戦後の混乱もあり父とのつながりを示す書類や写真などを失い、父の生死も身元も分からないまま暮らした人も多かった。

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