新型コロナウイルスの感染拡大で来夏に延期された東京オリンピック・パラリンピックは、ひとまず準備を続行することになった。大会組織委員会が計画を簡素化して開催を目指す方針を報告した17日の国際オリンピック委員会(IOC)総会で、約100人の委員から一切の質問は出なかった。彼らの「沈黙」は何を意味するのだろうか。
感染対策のため初めてオンライン方式で開かれた総会で、組織委からの報告はIOCのトーマス・バッハ会長の笑顔で締めくくられた。「素晴らしい報告だった。何も質問はないようだ。バイバイ、トウキョウ」。満足げに手を振るバッハ会長が画面上に映し出されていた。組織委の森喜朗会長が慣例にとらわれない簡素化を図り、「団結と共生の象徴としての開催に全力を尽くす」と訴えたのに対し、約100人の委員からは猛威を振るう新型コロナによる開催の難しさを懸念する声もなければ、具体的な感染症対策をただす声もなかった。
布石は打たれていた。バッハ氏は総会に先…
この記事は有料記事です。
残り1255文字(全文1690文字)
毎時01分更新
日本医科大付属病院(東京都文京区)が、同大学に在籍する院生…
<くらしナビ・環境> 食品のトレーやペットボトルなど、日用…
今度は「煉獄(れんごく)さん」? 25日の衆院予算委員会で…