豊かな里山、保全を メガソーラー開発「反対する会」 調査で希少生物、数多く見つかる 山添 /奈良

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馬尻山の湿地を歩き、動植物を調べる「反対する会」の住民ら=山添村で、稲生陽撮影
馬尻山の湿地を歩き、動植物を調べる「反対する会」の住民ら=山添村で、稲生陽撮影

 山添村の馬尻山で民間事業者が建設を計画している大規模太陽光発電施設(メガソーラー)に、住民から強い反対運動が巻き起こっている。現場が地元の水源地であることに加え、村などによると、業者から地元への説明もほとんどないためだ。住民らで設立した「反対する会」は今月5日に現場で生物調査を実施。希少生物も数多く見つかり、改めて里山の豊かさを示す結果となった。

 経済産業省によると、県内で稼働中のメガソーラー(出力1メガワット以上)は48カ所あり、今回は同村広代、春日両地区の山林約81ヘクタールに、県内最大となる50メガワットの施設を新たに整備する計画。現場周辺は約30年前にゴルフ場建設のために県内の開発業者が多くの土地を買い集めたという。当時もゴルフ場建設計画への反対運動が巻き起こり、全国各地の同様の建設反対運動の先駆けになったとされる。

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