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科学や医療を巡るあらゆる出来事を永山悦子・医療プレミア編集長兼論説室が読み解きます。

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習志野隕石の意味=永山悦子

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千葉県習志野市で見つかった火球の一部とみられる隕石。二つを合わせるとぴったり合ったという。後から見つかった右側は、表面がさびて赤っぽく見える=国立科学博物館提供
千葉県習志野市で見つかった火球の一部とみられる隕石。二つを合わせるとぴったり合ったという。後から見つかった右側は、表面がさびて赤っぽく見える=国立科学博物館提供

 日本で見つかった最大の隕石(いんせき)は、現在の岩手県陸前高田市に落ちた「気仙隕石」だ。江戸後期の1850年6月13日明け方、寺の前の畑に落下した。全長約50センチ、重さ約135キロもあった(研究などで削られ今は106キロ)。

 気仙隕石がすごいのは大きさだけではない。当時、気仙郡の役人だった家に伝わる古文書に、落下日時や飛来方向、落下時の様子などが詳しく記録されていたのだ。隕石は、落ちた後しばらくしてから見つかるものや、地球へ飛び込む光跡だけ確認されるものが多く、落ちたときの情報と隕石そのものが一緒に残るのは貴重という。

 そして、現代の日本。今月2日未明、関東地方を中心に衝撃音とともに満月より明るい火球が観測された。それを見守っていたのが、アマチュア天文家たちの観測網「SonotaCO Network(ソノタコネットワーク)」だ。夜空で動くものを自動撮影する独自のソフトを使ったネットワークのカメラなど、兵庫県~東京都の9カ所でとらえた火球の動画から隕石の軌道を推定し、「千葉県北西部に落ちた可能性がある」と発表した…

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