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デザインの斬新さは完成・献堂式から半世紀以上を経ても色あせない。
ひし形を反り返らせたような大屋根が空に向かってそびえる。頂点から低い部分へ36メートルのカーブ、横幅は16メートルと双曲放物面を描く。仕上げは型枠を外したままの状態。2枚の杉板コンクリート打ち放しの側面が支え、柱は1本もない。京都のみならず、日本にほとんど類例のない構造の教会だ。
屋根の最も高い部分の下は祭壇となっており、壁の合わせ部分の隙間(すきま)に張られたステンドグラスを通し、堂内に光が差し込む。屋根が沈み込んだ先には円筒形の洗礼室があり、十字架がそびえる。初代の木製十字架は屋根の最上部より高く、現在の1・5倍程度の大きさだったという。腐食して倒壊の恐れがあり、約35年前に取りかえられた。
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