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/10止 農林中央金庫 国土の再造林を後押し

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生育中のコウヨウザンの苗=広島県森林整備・農業振興財団提供
生育中のコウヨウザンの苗=広島県森林整備・農業振興財団提供

 かつて「ヒバゴン」という獣人伝説が話題を呼んだ広島県北部の中国山地。「コウヨウザン」という台湾由来の早生樹の植林が、県の財団と地元の三次(みよし)地方森林組合(三次市)の手で進む。スギやヒノキでは50年かかる伐採までの期間を30年に短縮でき、木材としての強度はスギ、ヒノキに匹敵する。独自技法で栽培コストを半減させ、約3年の試行錯誤の末、9万本の育苗に成功した。農林中央金庫(東京都千代田区)の資金拠出で設立した基金の助成が後押しした。

 国土の約3分の2を占める森林。二酸化炭素の吸収や水土保全機能が重視される一方で、人工林の約半分は伐採期の50年を超える。「伐(き)って植える」再造林が急務だが、所有者の高齢化と相続者の減少、立木価格の低迷といった負の環境が立ちふさがる。機械作業ができる伐採に限れば企業シェアは約8割あるが、手間のかかる植栽・下刈りなどの造林作業は約6割を各地の森林組合が担っている。

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