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東京の半年後に北京 パラ延期が直撃した夏冬「二刀流」アスリートの苦悩

夏冬パラリンピックの主な「二刀流」選手

 東京オリンピック・パラリンピックの1年延期が、思わぬ影響を及ぼしている。おおむね2年ごとに交互に開催される夏季、冬季大会の間隔がずれてしまい、東京大会終了後、わずか半年で2022年北京冬季大会を迎えることになってしまった。最もあおりを受けているのは、20日で開幕400日前となったパラリンピックの選手たちだ。その背景に迫った。

 異なった輝き方をする金、銀、銅のメダルをそろえて手に持ち、笑みを浮かべていた姿が記憶に新しい。18年平昌冬季パラリンピックのアルペンスキー女子座位で計5個のメダルを獲得した村岡桃佳(23)=トヨタ自動車=は現在、陸上に専念し、東京パラリンピック出場を目指している。だが、新型コロナウイルスの影響で、東京大会は1年延期。6月中旬に行われたオンラインでの取材対応で、夏冬「二刀流」の継続を表明した。「自国開催なら多くの方が(パラリンピックに)興味を持ってくれる」。障害者スポーツの普及への思いが挑戦を後押しした。

 アルペンスキーと陸上は一見、畑違いの分野だが、村岡にとって陸上はスポーツの原点だ。4歳で横断性脊髄(せきずい)炎を発症し、車いす生活になった。体を動かすことが好きで、陸上や車いすバスケットボール、車いすテニスなどさまざまなスポーツを体験したが、パラリンピックを目指してスキーに集中。14年ソチ冬季大会ではメダルに手が届かなかったが、平昌大会で開花。自国開催となった東京大会にも挑戦を表明し、陸上女子100メートル(車いすT54)で日本記録を更新するなど、上り調子のさなかで降ってわいた新型コロナの感染拡大だった。

 二刀流の継続を宣言したとはいえ、しばらく遠ざかっている冬季競技への不安は高まる。当初、東京大会が終わった今秋以降は、北京冬季大会に向けてスキーに集中するはずだった。ところが、東京大会の1年延期により、それもかなわない。一方で、スキーで再び世界の頂点を目指すためには、この冬から国際大会を転戦し、成績に応じたポイントを積み上げなければならない。結果として、陸上とスキーの両立を余儀なくされることになり、「経験がなくできるのか不安」と本音も漏らす。

 歴史的には、夏冬2季連続出場を果たしたパラアスリートは五輪に比べて多く存在する。代表格は1998年長野冬季大会のアイススレッジスピードレース女子で金メダル2個を獲得し、00年…

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