宙に浮くパラテスト大会　高松市、代替開催名乗り

　新型コロナウイルスの影響で１年延期された東京オリンピック・パラリンピックで、本番会場を事前に利用する「テスト大会」の実施が宙に浮いている。大会組織委員会が１７日の国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）総会で「（東京五輪は）２０２０年の計画と同一の施設を使用することで、２１年の大会の準備を進めていく」と明言したばかり。だが、２０日で開幕４００日前のパラリンピックは、組織委の先手を打つ対応がみられる。

　組織委が新型コロナの影響で中止したテスト大会は、五輪・パラリンピックを合わせて１８に上る。これらのテスト大会について、組織委は「来年３～５月に実施する」としているが、詳細は未定だ。組織委関係者は「予算縮減の中で、どこまで実施できるか見通しは全く立っていない」と明かす。