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私の体はテレビでできている

早稲田大演劇博物館館長を務める岡室美奈子教授が、過去や現在の、ひょっとしたら未来のドラマの世界も旅しながら、折々のことを語ります。

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私の体はテレビでできている

ついにマスク姿のドラマも

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 <教授・岡室美奈子の私の体はテレビでできている>

 ドラマの登場人物たちはなぜマスクをしないのか――。そんな疑問が巷(ちまた)では結構な話題になっている。コロナ禍での緊急事態宣言が解除されてドラマ制作も再開し、4月開始予定だった連続ドラマもようやく放送されている。とはいえコロナ禍は収束しておらず、東京都内の街を歩く人は100%と言っていいほどマスクを着用。バラエティーでも「マツコ会議」(日本テレビ系)のように出演者たちがマスクをしている場合もある。

 しかし、なぜかドラマの登場人物は、病院のシーンなどを除けば、ほとんどマスクをしていない。フィクションはなにも現実をそっくり再現する必要はないわけで、ドラマを見ている間ぐらいコロナ禍を忘れさせてよと思う人も多いだろう。第一、今期のドラマを彩る木村拓哉や星野源、多部未華子らの顔が半分隠れていたらがっかりだ。マスク姿の堺雅人演じる半沢直樹が「倍返しだ!」と言ってもイマイチ迫力がないだろう。唇の動きで言…

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