新型コロナウイルスの感染拡大に続き、米国を中心に広がった抗議運動「ブラック・ライブズ・マター(BLM、黒人の命は大事だ)」が世界を揺るがす。一見関係がなさそうなこの二つの事象は、ともに同じ現代社会の病理を露呈させたと私は考えている。人種差別の問題だ。
新型ウイルス感染による死者数が欧州最多の英国が3月23日にロックダウン(都市封鎖)を始めてから約2週間後、ある事実が人々に衝撃を与えた。4月上旬までに、治療の最前線に立つ国営の「国民医療サービス(NHS)」の医師10人が新型ウイルスに感染して死亡し、全員が「BAME」(黒人、アジア人、その他の民族的少数派)と呼ばれる非白人だったのだ。
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