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安倍政権の「レガシー」って一体? 田原総一朗さんに安倍首相が漏らしたこと

インタビューに答える田原総一朗さん=東京都港区で2017年8月15日午後2時49分、太田康男撮影

 ジャーナリストでもあり、政界のプレーヤーでもあるような。ビミョーな立ち位置のこの人が気にかかる。田原総一朗さん(86)。今春にも安倍晋三首相とサシで会い、いろいろ意見をしたらしい。再登板から7年半、夏には憲政史上最長政権になろうかという安倍政権の「レガシー」とは何か。そして田原さんと政権との距離感とは。あれこれただした。【吉井理記/統合デジタル取材センター】

 池田勇人ならば「所得倍増」、佐藤栄作は「沖縄返還」。昨年亡くなった中曽根康弘氏は「国鉄民営化」「行政改革」あたりが思い浮かぶ。最近では、小泉純一郎氏の「郵政民営化」だろう。歴代の長期政権は、その是非はともかくとして、印象深いレガシーを残している。

 ならば再登板後の安倍政権はどうだろう。この8月24日には、前出の佐藤栄作内閣の7年8カ月を抜き、史上最長政権になるのだ。すでに昨秋、第1次政権を含む首相在任日数は、明治から大正期の宰相、桂太郎の通算2886日を抜いて憲政史上最長である。

 それなのに、だ。安倍政権は日本と日本国民に何を残したか。一体何がレガシーか。多くの人は即答できないのではなかろうか。

 そこで田原さん。再登板してから、年1、2回、首相と2人で会って取材を重ね、あるいは政策面で意見してきた。少々気が早いが、安倍政権とは何だったのか?

 というわけで東京都内の仕事場を訪ねると、これまでの取材同様、おなじみのグレーのスーツ姿で迎えてくれた田原さんだが、やっぱりコロナ禍、テレビでは見慣れぬマスク姿である。

 「史上最長政権といっても、野党が弱すぎるだけなんだが……」と切り出した。

 「安倍政権の最大の問題は…

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吉井理記

1975年東京生まれ。西日本新聞社を経て2004年入社。憲法・平和問題、永田町の小ネタ、政治家と思想、東京の酒場に関心があります。会社では上司に、家では妻と娘と猫にしかられる毎日を、ビールとミステリ、落語、モダンジャズで癒やしています。ジャズは20代のころ「ジャズに詳しい男はモテる」と耳に挟み、聞き始めました。ジャズには少し詳しくなりましたが、モテませんでした。記者なのに人見知り。

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