教師による性暴力「大人の見本、疑う発想持てず」 実名で明かす女性の告発

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「信頼している学校の先生から簡単に被害に遭ってしまうという状況になっている」と訴える石田郁子さん=東京都千代田区で2020年7月9日、ガン・クリスティーナ撮影
「信頼している学校の先生から簡単に被害に遭ってしまうという状況になっている」と訴える石田郁子さん=東京都千代田区で2020年7月9日、ガン・クリスティーナ撮影

 中学生時代に教員からの性暴力被害に遭い、20年以上の歳月を経てようやく被害と向き合えるようになった女性がいる。東京都に住む石田郁子さん(42)。「これ以上、新たな被害者を生みたくない」と実名を公表して被害を訴え、教育現場での性暴力被害の実態調査に取り組んでいる。国は今後3年間で性犯罪・性暴力対策を強化する方針を打ち出すが、石田さんは「教育現場での性暴力被害について国はもっと危機感を持ってほしい」と話す。

「子どもは被害認識できない」

 石田さんの苦悩の始まりは約30年前にさかのぼる。当時通っていた札幌市の中学校の卒業式の前日、男性教員に突然キスをされた。何が起こったのか分からず、頭が真っ白になった。その後も教員の自宅や屋外で上半身を裸にされたり、性的行為を強要されたりするなどの性暴力が大学2年の19歳まで続い…

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