「この学校が大好きでした」 原発事故で廃校、解体前に見学会 福島・浪江

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浪江小の卒業生が黒板に描いた旧校舎の絵を写真に撮る、元在校生の男性=福島県浪江町権現堂の同校で2020年7月23日午後0時45分、寺町六花撮影
浪江小の卒業生が黒板に描いた旧校舎の絵を写真に撮る、元在校生の男性=福島県浪江町権現堂の同校で2020年7月23日午後0時45分、寺町六花撮影

 東京電力福島第1原発事故で、全町避難を余儀なくされた福島県浪江町では来春、事故前にあった町立の9小中学校のうち、7校が廃校になる。児童・生徒が戻らず、老朽化する校舎の維持管理費が町の財政を圧迫するのを避けるためだ。23日、解体される浪江、幾世橋、大堀、苅野の4小学校と浪江中学校の見学会が始まり、県内外から訪れた卒業生らが母校との別れを惜しんだ。【寺町六花】

 浪江町では原発事故前、9小中学校に約1700人の児童・生徒が通っていたが、全校が臨時休業になった。一部は避難先で再開したが在校生が減り、大半が休校となった。

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