メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

ALS女性殺害、常識外な「安楽死」 金銭授受、面識なし…問われる医師の倫理

山本直樹容疑者を乗せ、京都府警中京署に入る車両=京都市中京区で2020年7月23日午後2時37分、川平愛撮影

 筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者を、致死薬で殺害したとして2医師が逮捕された。患者は終末期ではないとみられるなどの特異性はあるが、安楽死を巡る殺人事件は過去にも起きている。孤独や不安に直面している難病患者への支援や医療のあり方に、私たちはどう向き合えばいいのだろうか。

 医師による安楽死や尊厳死を巡っては、刑事事件のたびに是非が論争になってきた。

 安楽死は薬物などで患者を死なせ、尊厳死は終末期に延命治療をしないこととされるが、法律などで明確な定めはない。ただ、医師が末期がん患者に薬剤を注射して死亡させた東海大事件では、医師への執行猶予付きの有罪判決が確定。横浜地裁の判決は、安楽死が認められる要件として①耐えがたい肉体的苦痛②死が避けられず死期が迫っている③肉体的苦痛を取り除く代替の手段がない④生命の短縮を承諾する患者の意思表示がある――の4要件を示した。

 その後も、意識不明だった患者に筋弛緩(しかん)剤を投与した川崎協同病院事件や、末期患者の人工呼吸器を外した富山県の射水市民病院事件などが相次いだ。射水の事件は不起訴になり、医師は「家族や患者と顔を合わせて選択した」などと話していた。

 だが、4要件は医療が進み、苦痛を取り除く緩和ケアが実施されるようになり、現実離れしている。高齢化と…

この記事は有料記事です。

残り2732文字(全文3284文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 安倍首相は誰に向けて語っていたのだろうか わずか16分間の会見を考える

  2. ORICON NEWS 上川隆也、“乗れる”エヴァンゲリオン初号機にご満悦

  3. 島根で新たに91人が新型コロナ感染 松江市内の私立高校でクラスターか

  4. 首相また会見18分、質問二つで終了 追加受けず 帰省「一律自粛求めず」

  5. クックパッドニュース 目からウロコ!ガス代が節約できる「パスタ」の茹で方

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです