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東京開催の危機「池江一択」 組織委、世論の打開狙う オリンピック1年前メッセージ

聖火の入ったランタンを掲げる池江璃花子選手=東京・国立競技場で2020年7月23日午後8時22分(代表撮影)

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 新型コロナウイルスの感染が再拡大する中で東京オリンピックは開幕1年前を迎えた。大会組織委員会が世界へのメッセージの発信役に起用したのは競泳女子の池江璃花子(20)=ルネサンス=だった。「スポーツは人に勇気や絆をくれるもの。逆境からはい上がっていく時にはどうしても希望の力が必要」。白血病から復帰を目指す池江の実感のこもったメッセージを通して、危ぶまれる大会開催への支持を呼び掛けた。

 大会関係者によると人選は「池江一択」だったという。池江が白血病を公表した昨年2月、池江の呼び掛けに応じて日本骨髄バンクへのドナー登録が急増した。社会的な影響力の高さに加え、組織委内には闘病生活を乗り越えプールに戻ってきた池江の起用で、新型コロナウイルスで様変わりした環境に苦悩する世界中の仲間へ勇気を届ける思いも込めた。ある組織委幹部は「池江選手が立ち向かう困難、逆境は(史上初の延期となった)東京五輪とも重なる」と説明した。

報道陣に練習を公開した競泳の池江璃花子=東京都で2020年7月2日(代表撮影)

 五輪開催を巡る世論は厳しさを増している。早稲田大スポーツビジネス研究所と同志社大スポーツマネジメント研究センターが今月10~16日に全国18歳以上の男女約2500人を対象に実施した調査によると、五輪の通常開催について、「賛成」に「どちらかというと賛成」を加えた肯定的な回答は18・4%にとどまり、「反対」に「どちらかというと反対」を加えた否定的な回答は52・7%と過半数に及んだ。無観客や規模縮小でも開催に否定的な回答が肯定的な回答を上回っている。

 支持を呼び掛ける大規模イベントが感染予防の観点から開催できない中、組織委は再び支持を高めることに腐心。池江の求心力に託し、苦境の打開を図った形だ。【倉沢仁志】

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