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再開の土俵

五月場所の休場を経て再開された大相撲の七月場所。日本相撲協会が新型コロナウイルス感染対策の徹底を図る中、困難な状況で土俵に立ち向かう力士たちの姿を追います。

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再開の土俵

玉鷲、正代、琴恵光、松鳳山…九州ゆかり力士奮起 豪雨被害「せめて元気を」

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妙義龍を押し出しで降す玉鷲(中央)=東京・両国国技館で2020年7月24日、喜屋武真之介撮影
妙義龍を押し出しで降す玉鷲(中央)=東京・両国国技館で2020年7月24日、喜屋武真之介撮影

 豪雨に見舞われた九州出身や九州に縁のある力士たちは特別な思いで大相撲7月場所に臨んでいる。11月場所の東京移転と冬巡業中止が決まり、九州の被災者の顔を直接見て元気づける機会は遠のいてしまったが、力士たちは口々に「せめて東京から元気を届けたい」と話す。

 2017年7月の九州北部豪雨の後、片男波部屋が10年から九州場所での宿舎を置く福岡県朝倉市で被災者慰問活動をしてきた前頭・玉鷲は、再び同市が豪雨に見舞われたと知ってすぐに現地の関係者に電話をかけた。幸い大きな被害に遭った人はおらず、逆に「7月場所頑張って」と励まされたという。

 新型コロナウイルスの感染拡大で11月場所の会場の福岡から東京への移転と九州各地を巡る冬巡業の中止が決まった。昨年の九州場所で、玉鷲が勝つたびに3回の「祝福の鐘」を鳴らしていた明元寺の佐々木幸哉住職(72)は「(玉鷲が)九州に来られないと聞いて、がっかりしている」。今年も九州場所があれば「祝福の鐘」を鳴らそうと考えていたが、会場が東京に移ることになり「(鐘突きも)どうしようかな」と肩を落とした。

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