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原爆の悲惨さを描いた絵本「おこりじぞう」で知られる広島の反戦画家・四国五郎(1924~2014年)が、世界平和の実現を目指して55年に始めた「広島平和美術展」が新型コロナウイルスの影響で初の中止に追い込まれた。敗戦の10年後、原水爆禁止を求める声が高まる中で開かれた第1回から、四国の遺志を継いで昨夏まで65回を重ねた関係者は「被爆75年の節目に開けず悔しい」と肩を落とす。
広島生まれの四国は旧日本軍兵士として旧満州(中国東北部)で終戦を迎え、旧ソ連によるシベリア抑留を経て48年に帰国し、弟の被爆死を知った。詩人の峠三吉(17~53年)らと文学グループ「われらの詩(うた)の会」を設立し、峠の「原爆詩集」の表紙絵を描くなど、最愛の弟と反戦・反核への思いを油絵や水彩、詩などで表現し続けた。
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