老朽化が進む水力発電所の水路トンネルを点検する飛行船型の無人調査ロボット「トンネルマンボウ」を、長崎大などが開発した。2016年の熊本地震で水路トンネルの多くで崩落の恐れがあるとして、有人の安全点検が困難となったことがきっかけで研究を進めてきた。【田中韻】
ロボットは長崎大大学院工学研究科教授の山本郁夫副学長の研究室と西松建設(東京)が共同開発。これまでは人がトンネル内部に入って壁面にひび割れや水漏れがないかなどを点検してきたが、現場の危険性が指摘されており、ロボットによる安全点検の実現が急がれていた。
今回開発されたのは塩化ビニールシートのバルーンを使った飛行船型のロボットで、全長3・7メートル、直径1・2メートル。マルチモーターを搭載し、起伏のある場所でも自律飛行が可能だ。省電力で機材の組み立てや操作も簡単という。高精度のカメラを取り付け、照明のないトンネル内でも1センチ程度の壁の傷を認識することができる。
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